事例紹介)
DR(ディザスタ・リカバリ)対策への対応
東北大震災やF社のサーバー障害等、自然災害や人的ミス等によるサーバー障害が発生した際の、被害からの回復対策やその準備が重要になります。
弊社の管理する物理サーバーや、クラウドサーバーにおいても、同様にいつ災害が起こるかわからない中で、いかに安価にデータやコンテンツをバックアップしておき、いざという時に備えるか、という事が課題となっています。
特に地震や大規模なネットワーク障害等を踏まえ、サーバーを運用しているエリアとは違う場所にバックアップを定期的に取る必要があります。
方法(保存先)としてはいくつかありますが、最近、導入させていただいた事例を紹介します。
■Amazon Glacier
amazonのWebサービス(AWS)では、S3というストレージサービスがありますが、このS3よりもGlacierのほうが価格が1/10程度となっており、安価にバックアップを保存しておくことができます。
1Gバイトあたりの料金が、東京リージョンで 0.012ドルとなっており、100Gバイトの容量をアーカイブした場合、月間100円程度のコストとなります。
S3と同様に、ファイルのやり取りはRESTを使ったコマンド操作となり、一般ユーザーが取り扱うには少し敷居が高いですが、そのあたりは弊社が定期的なファイルのアーカイブとそのファイルの転送、世代管理、障害が発生した場合の取り出し、復旧などフォローさせていただきます。
Glacierのデメリットは、ファイルの保存は非常に安価なのですが、取り出しや削除などには別途課金されます。
もう一つの欠点は、ファイルの取り出しに3-5時間かかるということです。
ですので、日々の業務に必要なファイルのバックアップの運用には適していませんが、DRなどの災害時の予防措置としての活用には非常に適しているサービスです。
Webサーバーだけではなく、オンプレミスで運用されている社内サーバーやファイルサーバーなども、このGlacierを使ったバックアップを実施しておくことで、停電によるサーバークラッシュや地震などの有事の際にも、事業継続(BCP)の一環として安心感を安価に実現することが可能です。
ご興味がある方がいらっしゃいましたら、お気軽にお声がけください。